筋電信号計測部と増幅部を一体化したアクティブ型筋電センサ。
測定対象の筋肉に装着し、リファレンスケーブルや電源等を接続するだけで簡単に筋肉の活動量波形が測定できます。
単体でのご使用の他、 MZ2DワイヤレスEMGロガーⅢP-EMG plusSI1000MZ8Dなど、 電圧計測型の装置へ接続することも可能です。
ロボット制御やスポーツ、リハビリ、製品評価など幅広い用途でご利用頂けます。

本製品は基礎医学研究用機器のため、臨床用途には使用できません。

筋電センサ

測定対象の筋肉に装着し、リファレンスや電源等を接続するだけで簡単に筋肉の活動量波形が測定できます。
ワイヤレスEMGロガーⅢSI1000MZ2DワイヤレスEMGロガーⅢMZ8Dと接続して使用する事も可能です。*
( *小型乾式は無印かFAシリーズのどちらかのみ対応。)

センサは様々な用途に合わせられるように4種類をご用意。
乾式2極、乾式3極、湿式2極に加えて小さな筋を計測するのに理想的な小型乾式2極も新たにご用意しました。
全てアクティブ型筋電センサです。

乾式2極乾式3極温式2極小型乾式2極
リファレンスケーブル

乾式2極・湿式2極・小型乾式2極タイプと組み合わせて使用するリファレンスケーブルです。
バンドタイプは手首等に巻いて使用します。
クリップタイプは先端にディスポ電極をセットして使用します。
※リファレンスケーブルは乾式3極の筋電センサ以外では必ず必要です。

リファレンス電極
バンドケーブル
リファレンス
クリップケーブル
筋電センサ取付用両面テープ

乾式タイプの筋電センサを取り付ける際に有用な両面テープです。
肌に優しく粘着力に優れた医療用の両面テープを使用しています。
センサのサイズに合わせて2種類をご用意しています。

筋電センサ
取付用両面テープ
小型筋電センサ
取付用両面テープ
ディスポ電極

ディスポ電極は湿式タイプの筋電センサの先端に取り付けて使用します。
電極とコネクタが独立しているため、ケーブルの揺れが生じても電極は影響を受けず、 ノイズが発生し難い構造になっています。
高導電性ウェットゲルも組み込まれているため、皮膚状態の影響を受け難く安定した計測が可能です。 左が直径34mmのM-00-S。 右が30x20mm(接着部)のN-00-Sです。

ディスポ電極
(大人・子供用)
M-00-S
ディスポ電極
(乳幼児用)
N-00-S
接続用基板

筋電センサを自作の回路に接続する際に便利な変換基板です。

筋電センサの受け側のコネクタとリファレンスケーブルの受け側のコネクタが設置されており、 ユニバーサル基板と同じ2.54mmピッチのパッドへ配線されております。

こちらの製品は半完成状態で提供されますので表面実装部品以外はご自身でのはんだ付けが必要です。

接続用基板

中間電位作成ユニット

筋電センサを自作の回路で使用する際に便利な、単電源を疑似的な両電源にする為のユニットです。
交流波形である筋電信号を扱うには+と-の両電源が必要となりますが、 一般的な制御回路やA/D変換器は+側電源だけの単電源で動作するものが多い為、 電源回路の設計が大変になりがちです。

そこでこのユニットを使い単電源に中間電位を作成すれば、 擬似的な両電源として筋電センサを動作させることが出来ますので電源回路の設計や 後段の回路への信号の受け渡しがとても簡単になります。

筋電センサを5Vの制御回路や5VマイコンのADCなどへ接続する場合には同時購入をお勧めします。

中間電位作成ユニット

  • 小型かつ軽量
  • センサは様々な用途に合わせられるように4種類をご用意。
  • 簡単に基準電位が取れるリファレンス電極バンドをご用意。
  • 筋電センサの増幅率を調整できるアンプユニットをご用意。
  • 配線が容易な接続用基板をご用意。
  • 電源はDC5V~12V(小型乾式2極はDC3.3V~5V)に対応で柔軟なシステム構成が可能。(要 中間電位作成ユニット)
  • お求め易い低価格を実現。
  • ワイヤレスEMGロガーⅢ接続し無線による計測が可能。
  • P-EMG plusSI1000MZ8DMZ2Dと接続しての計測が可能。

筋電センサ

外観
型番※1 ND2PAD ND3PAD NW2PAD NSD2PAD
出力信号※2 EMG EMG EMG EMG
電極タイプ 乾式2極(銀) 乾式3極(銀) 湿式2極(ディスポ電極) 小型乾式2極(銀)
周波数特性※3 5.3Hz~442Hz
EMG増幅率 500倍(固定)
CMR 94dB
ケーブル長 約1.5m
外形寸法※4 31×19×4.5mm(突起部除く) 35×19×4.5mm
(突起部除く)
21×10×4mm
(突起部除く)
電源※5 DC5V~DC12V ※6もしくは ±2.5V~±6V DC3.3V~DC5V※6※7
コネクタのチューブ 緑色 灰色
消費電流 約8mA 約3mA
出力電圧範囲 電源電圧と同等
◆2極、3極の違いや湿式、乾式などの違いについてはこちらを参照下さい。

周波数解析用筋電センサ

外観
型番※1 FA-ND2PAD FA-ND3PAD FA-NW2PAD FA-NSD2PAD
出力信号 EMG EMG EMG EMG
電極タイプ 乾式2極(銀) 乾式3極(銀) 湿式2極(ディスポ電極) 小型乾式2極(銀)
周波数特性 1.59Hz~44.23kHz 1.59Hz~
EMG増幅率 500倍(固定)
CMR 94dB
ケーブル長 約1.5m
外形寸法 31×19×4.5mm(突起部除く) 35×19×4.5mm
(突起部除く)
21×10×4mm
(突起部除く)
電源※5 DC5V~DC12V ※6もしくは ±2.5V~±6V ±5V
コネクタのチューブ 青色
消費電流 約8mA 約3mA
出力電圧範囲 電源電圧と同等
◆2極、3極の違いや湿式、乾式などの違いについてはこちらを参照下さい。

ディスポ電極

外観
型番 M-00-S N-00-S
ゲル ウェットゲル
外形寸法 40.8mm×34mm 44.8mm×22mm

リファレンスケーブル(2.5mmコネクタ)

外観
名称 リファレンス電極バンドケーブル リファレンスクリップケーブル
型番 IDREF01 IDREF02
方式 乾式 湿式 (ディスポ電極を使用)

※1 型番が変わりました。
※2 EMG出力モデルのみになりました。EMG+IEMG出力モデルの販売は終了しました。
※3 周波数特性が変わりました。変更前の周波数特性(19.6Hz~442Hz)をご希望の場合は、 期間限定で対応させて頂きます。
※4 中間電位作成回路を別ユニットにすることで薄型化を実現し、筋肉への取付が容易になりました。
※5 安全の為に必ず電源はバッテリーか絶縁の取れた電源を使用し、 逆接続保護機能はありませんので配線間違いにはご注意下さい。
※6 単電源でお使いの場合には別途、中間電位作成ユニットが必要になります。
※7 P-EMGplus、MZ8D、SI1000ではお使いになれません。故障しますので絶対に接続しないで下さい。

筋電センサ取付用両面テープ

乾式タイプの筋電センサを取り付ける際に有用な両面テープです。
肌に優しく粘着力に優れた医療用の両面テープを使用しています。
センサのサイズに合わせて2種類をご用意しています。

筋電センサ
取付用両面テープ
小型筋電センサ
取付用両面テープ
ディスポ電極

ディスポ電極は湿式タイプの筋電センサの先端に取り付けて使用します。
電極とコネクタが独立しているため、ケーブルの揺れが生じても電極は影響を受けず、 ノイズが発生し難い構造になっています。
高導電性ウェットゲルも組み込まれているため、皮膚状態の影響を受け難く安定した計測が可能です。

ディスポ電極
(大人・子供用)
M-00-S
ディスポ電極
(乳幼児用)
N-00-S
筋電とは何ですか?

筋電とは筋肉が収縮する際に発生する微弱な電気信号のことです。

よくドラマの病院のシーンで胸に電極を貼って心臓の動きをモニタリングしている様子が見られると思いますが、 あれは心臓の筋肉から発生している筋電を計測して心拍数等を確認しているところです。
筋電信号は心臓以外の筋肉からも計測可能で、様々な用途に使用されています。

* 心臓の筋電は正確には心電(ECG)と呼ばれます。

筋電のメカニズムを教えてください。

筋肉は、大脳の運動野からの司令が脊髄へ伝わり脊髄の前角細胞から運動神経を通り筋肉を 構成しているひとつひとつの筋繊維に投射され細胞膜が脱分極を起こすことで 活動電位が発生し筋収縮が起きます。

筋肉は複数の筋繊維で構成されており、 必要な力に応じて活動する筋繊維の量や神経からの投射頻度が増えます。
皮膚表面で計測される表面筋電図は、これらの活動電位の総和となります。
この筋肉を動かす際に発生する微弱な電気信号を、筋電センサで計測したデータが筋電図です。

ちなみに、 前角細胞と前角細胞に接続される筋繊維群を「運動単位」と呼び、 運動単位にはいくつかタイプがあります。

大きく分けると力は強いが疲れやすい瞬発タイプとその反対の持久タイプに分かれ、 力の入れ方や疲労により活動する運動単位は変わります。
また、筋肉の種類によっても前角細胞の数や筋繊維の数は違い、 手足を動かす筋肉は力が強く制御は大まかですが 目を動かす筋肉は逆に力は弱く制御が緻密という差があります。
これらは周波数や振れ幅の違いとして筋電に表れます。

筋電図では何がわかりますか?

振れ幅情報からは筋活動量つまり相対的な力の強さが、 周波数成分からは使用される筋の疲労度などが推定出来ます。

また、計測対象とする筋の筋電と対応する運動との関連を調べることで作業や運動の評価、 道具の使用感や性能の評価や、食べ物の食感の評価、リハビリの効果の数値化などが可能です。

具体的な例としては次のようなものがあります。

  • 長距離走でのフォーム変更前と変更後の足への負担の比較
  • リハビリでの施術前と施術後の比較から効果を数値化
  • 掃除機の製品開発での新製品と従来品の筋負担の比較
  • 食品や飲料の歯ごたえやのど越しの評価
  • タイヤの違いによる長距離運転者の負担の評価
  • 林業作業者の作業負担の解析
  • 筋電を操作情報として扱い電動義手やパワーアシストスーツの制御
筋電図で筋肉量や力の強さも分かりますか?

筋電は、筋肉を収縮するのに動員されている筋繊維の
量や放電頻度を計測するものですので 具体的な力の強さや筋肉量は分かりません。

計測方法を教えてください。

まず皮膚をアルコールティッシュなどでよく洗浄し、前処理剤を用いて皮膚を研磨します。
これは皮膚の電気の流れやすさを一定にするための処理です。
そして計測する筋肉の筋繊維に添って計測電極を2つ貼り付けます。
そして基準となる電位を得るために筋肉のない部分 (手首、肘、足首など)にリファレンス電極を貼り付けます。
筋電計測には基本的に双極誘導法が取られるため、入力に2つの電極と基準電位に1つの電極が必要です。

筋肉への貼付け位置は神経細胞の接続部分(神経筋接合部)を跨がないように貼り付ける必要があります。
これは神経筋接合部を境にして筋電信号の極性が変わることが理由です。
神経筋接合部は一般的には筋肉の長さ方向のほぼ中間に存在します。
また電極間距離は計測範囲や計測深度が変わらないように固定する必要があり、 よく使われる距離は1~3cmです。

データ化の頻度(サンプリング周波数)は、一般的には1000Hzが使われます。

湿式センサと乾式センサの違いは?

各センサの特徴を下記表にまとめました。

使用用途 安定度 前処理 長時間の計測 ランニングコスト
湿式センサ 解析 かかる
乾式センサ 評価 必須 かからない
使用用途 精密解析で使用される場合は、湿式センサを選ばれる方が多く、脱着の多い用途で使用される場合は、 乾式センサを選らばれる方が多いです。
安定度 各センサとも精度的には同じですが、乾式電極は肌の状態に左右され易いという特徴があり、 きちんとした前処理(計測部の肌の角質を落とす等)を行う必要があります。 (湿式でも精度を求める場合は前処理を行います。)
前処理 アルコールで拭いてください。さらに前処理剤の使用で安定した高精度な計測が行えます。 乾式を使用する際に皮膚が乾燥している場合には保湿や導電ゲルの併用をご検討ください。
長時間の計測 湿式センサは長時間安定して計測が行えます。 乾式センサは肌状態に左右され易いため、 例えば計測中に汗をかくなど肌状態が変わると計測結果に影響が出る可能性があります。
ランニングコスト 湿式センサは電極部が使い捨てになっているため、 電極(ディスポ電極)を交換する必要があります。
2極タイプと3極タイプの違いは何ですか?

検出電極が2つ設置されているのが2極タイプで、 検出電極2つに加えリファレンス電極(基準電極)が1つ設置されているのが3極タイプです。
その他、回路的な違いは御座いません。
2極タイプは別途リファレンス電極バンドが必要になりますが高精度な計測が行えます。
3極タイプは、リファレンス電極バンドが無くても計測が行える為、 制御用途等センサの脱着の多い方にお勧めです。

一般的な組み合わせ例
乾式2極+REFバンド 乾式3極 湿式2極+REFクリップ 小型2極+REFバンド
リファレンスケーブルの種類と特徴は?

筋電計測の為の基準電位を取るリファレンスケーブルには、リファレンスクリップとリファレンスバンドがあります。

リファレンスクリップは使い捨てのディスポ電極を使用するタイプで 確実な信号計測が出来るかわりにランニングコストが発生します。
リファレンスバンドはその逆で乾式タイプなのでランニングコストは発生しませんが、 皮膚状態により計測が不安定になる可能性があります。

解析用途ではクリップが、制御用途ではバンドがおすすめです。

リファレンスクリップ ディスポ電極 リファレンスバンド
電源は何を用意すればよいでしょうか?

安全の為に必ず電源はバッテリーか、絶縁された電源をご使用下さい。
バッテリをご使用頂くと、商用電源ノイズの心配が少なくなります。
充電用の電源などは安定化されて無いものや仕様と実際の出力が違う物が御座いますのでご注意下さい。
尚、筋電センサの計測電圧の範囲(出力電圧の範囲)は、電源電圧に依存しますので予めご留意下さい。

皮膚の前処理は必要でしょうか?

波形を確認するだけであれば必要ありませんが、安定して高精度な計測を行う必要がある場合には アルコールティッシュで測定対象の皮膚を清掃し前処理剤で前処理を行う必要があります。
皮膚が乾燥している場合には保湿処理や導電ゲルなどの併用もご検討下さい。

型番について教えて下さい。

弊社の筋電センサは、乾式2極センサ「ND2PAD」、乾式3極センサ「ND3PAD」、湿式2極センサ「NW2PAD」、 小型乾式2極センサ「NSD2PAD」と、それらの周波数特性違いの「FA-○○」シリーズがあります。
ただし小型乾式の「NSD2PAD」と「FA-NSD2PAD」は電源電圧も違いますのでご注意下さい。

EMG+IEMG出力モデルの乾式2極センサ「ID2PADW」、乾式3極センサ「ID3PADW」、 湿式2極センサ「IW2PADW」は販売終了致しました。

納期について教えて下さい。

在庫がある場合は受注後1週間程度の納期になります。
在庫がない場合は3~4週間程度、納期を頂く場合が御座いますので予めご了承ください。

納入実績について教えて下さい。

弊社、筋電関連製品群の納品実績につきましては、 納入実績ページ にまとめております。
是非ご参照下さい。

価格
筋電センサ
種類 モデル 数量 価格 (税別)
筋電センサ(乾式2極、EMG出力) ND2PAD ×1本 ¥78,000(税別)
筋電センサ(乾式3極、EMG出力) ND3PAD ×1本 ¥80,000(税別)
筋電センサ(湿式2極、EMG出力) NW2PAD ×1本 ¥78,000(税別)
筋電センサ(小型乾式2極、EMG出力) NSD2PAD ×1本 ¥84,000(税別)
周波数解析用筋電センサ(乾式2極、1.5m) FA-ND2PAD ×1本 ¥78,000(税別)
周波数解析用筋電センサ(乾式3極、1.5m) FA-ND3PAD ×1本 ¥80,000(税別)
周波数解析用筋電センサ(湿式2極、1.5m) FA-NW2PAD ×1本 ¥78,000(税別)
周波数解析用筋電センサ(小型乾式2極、1.5m) FA-NSD2PAD ×1本 ¥84,000(税別)
リファレンスケーブル
種類 モデル 数量 価格 (税別)
リファレンス電極バンドケーブル IDREF01 ×1本 ¥6,000(税別)
リファレンスクリップケーブル IDREF02 ×1本 ¥6,000(税別)
接続用基板
種類 モデル 数量 価格 (税別)
接続用基板 IDCS02 ×1式 ¥1,500(税別)
中間電位作成ユニット
種類 モデル 数量 価格 (税別)
中間電位作成ユニット IDMPU01 ×1台 ¥14,000(税別)
筋電センサ取付用両面テープ
種類 モデル 数量 価格 (税別)
筋電センサ取付用両面テープ(50枚/袋) OE-SUTP01 ×1袋 ¥1,800(税別)
小型筋電センサ取付用両面テープ(50枚/袋) OE-SUTP02 ×1袋 ¥2,300(税別)
ディスポ電極
種類 モデル 数量 価格 (税別)
ディスポ電極(50個/袋) M-00-S ×1袋 ¥3,500(税別)
ディスポ電極(乳幼児用 25個/袋) N-00-S ×1袋 ¥4,000(税別)
カタログ

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